転職直後にキャッシングローンは使えないってホントですか

先月、転職しました。転職直後なため、まだまだ給料が低く生活が安定していません。そのため、少しの間、転職前に契約していたキャッシングローンを使って凌ぎたいと思うのですが、転職直後にキャッシングローンは使えないってホントですか?

転職前に契約したキャッシングなら転職直後でも利用可能!

転職直後にキャッシングが利用できないというのは、転職直後はキャッシングの審査に通りづらいからです。

転職直後というのは、約3ヶ月程度、研修期間がありますよね。研修期間は必要な研修を行う期間でもありますが、仕事がこの先やっていけるかの判断するお試し期間だったりもします。そのため、給料が本来の形とは異なり、時給制だったり、低く設定されていたりします。このような研修期間中というのは、通常働いているよりも辞めてしまう可能性や安定した収入が得られない可能性があるわけです。なので、転職直後の最低3ヶ月、できるならば半年はキャッシングの審査に通りづらくなります。お金を貸した直後に無職になって返済できない、なんてことになってはキャッシング業者も困りますからね。

転職直後にキャッシングが利用できないというのは、こうした背景があるわけです。勤務歴が長くなれば長くなるだけ、審査に通りやすくなるのは、これの逆の考え方になるのはわかりますね。

さて、今回のご質問者様はこの状況とは少々異なっています。あくまでもキャッシングの利用ができないのは、審査に通らないからです。審査に通らなければ、キャッシングの利用はできません。しかし、ご質問者様はすでにキャッシングの審査には通り、契約も済んでいます。この場合はどうなるのでしょうか。

結論からいうと、そのまま利用することができます。

勤務先が変更した場合、キャッシング業者側にも変更した旨を届けなければいけません。しかし、だからといって、契約が無かったことになるわけではないのです。また、一括返済を迫られることもありません。もちろん、延滞した場合は別ですよ。延滞すれば、利用が止められることもあります。ですが、これまで通り、しっかりと返済を行えば利用を続けることができます。

そのため、転職予定がある場合は、転職する前にキャッシングカードを作っておけと言われることがあります。どうしても転職直後は収入の不安定さや新生活のために出費がかさむことがあります。そうなってしまった後にキャッシング利用したいと思っても、なかなか信頼を得て審査に通ることが難しいんですね。そうなると、せっかく転職しても安定するまで辛い状態になってしまいます。なので、先を見越してキャッシングカードを作っておくと、転職直後でもすぐに利用することができるので精神的にも生活においても楽になると考えられます。

ただし、先にも言ったように転職したために返済ができないという事態に陥ってしまっては元も子もありません。転職して利用することを考えた時点で、生活がすぐに安定しないことを考えて返済できる額で利用するようにしてくださいね。

転職直後のキャッシングローンの注意点は勤続年数という実績

キャッシングローンの審査基準は返済能力の有無が中心で、継続して収入を得ている状態であれば問題はありません。それは転職の場合も同様ですが、転職直後で利用する場合は注意が必要です。それは勤続年数という実績が審査を大きく左右することになるからです。

銀行のキャッシングローンの中には明確に勤続年数を設けているところがあります。そうした基準を設定している金融会社では転職直後で申し込んだ場合は審査が通りにくいことがあります。消費者金融をはじめ多くの金融会社では継続した収入あるいは安定した収入を審査の基準にしていることもあり、最低6ヶ月間ほどの実績をつくる必要があります。この期間の根拠となるのは試用期間です。転職したとしても、多くの場合は試用期間を設けています。お互いをみる期間でもあるのですが、3ヶ月から6ヶ月の期間が一つに目安になっています。(参考ページはこちら→仕事と融資審査の関係を見てみよう

この試用期間を過ぎてから本採用となることもあり、転職直後では難しい面も出てくるのです。また、転職直後で気をつけたい点は他社に借り入れがある場合です。他社に借り入れがあるということは信用情報機関に登録されているということです。そこには前職の勤務先の情報も掲載されているため、もし他社に借り入れがある場合は登録情報を変更しておくことも大事です。もし、双方に相違がある場合は信用情報機関での照会の際に確認を要することになり、審査の時間も長くなることになります。

勤続年数に関しては在籍確認で問われることもなく、また申し込み内容においても自己申告扱いです。しかし、保険証を求められた際には社会保険の加入履歴で分かることになります。例え、高い年収が約束されるものであっても、キャッシングローンの審査の基準としているのは安定収入です。その観点からみても勤続年数が審査に与える影響が大きいことも分かります。転職自体でキャッシングローンの審査に影響することはありませんが、勤続年数と他社の登録情報に気をつけることが大切です。

【参考ページ】
転職後は融資を使うタイミングも慎重に

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